帰ってきた介護セミナリオ!リターン<020>「多職種による自立に向けたケアプランに係る議論の手引き(介護保険最新情報vol.685)」を読み解いてみる その5
居宅ケアマネジャーの皆様。 さて!
「地域ケア個別会議における議論のpoint」について引き続き投稿致します。
前回、「本人の自己決定だからとすべてを受け入れることが、自立に向けたケアプランではない」 ことをお伝えしました。
ここで考察すべきは「高齢者は人である。よって個別」です。
自立に向けて現実的で明確な意向を持っている高齢者の場合、 その実現に向けた具体的な方法を本人とともに検討してケアプランを作成する
こととなります。これはお互いの信頼関係構築により、とてもスムーズにケアプラン作成が可能となるでしょう。
しかしながら。
実際の状態と乖離した意向がある場合には、 その理由を解明し 本人の現状認識を深める働きかけを行いながら、 意思決定支援を行う必要があります
特に中でも。
消極的・拒否的な意向の場合は、特に、配慮する必要が生じます。
この場合の着目点は
1. 「できる能力があるのに、していないことは何か」 2. 「かつてはしていたのに、しなくなったことは何か」 3. 「それはどうしてなのか」
この視点を持ち、 自立に向けての意欲が失われている理由を解明、 本人の想いを引き出し、意欲を高める方法を検討することが必要になります。
この続きはまた次回。 頑張ります。